KiCADでTeardropを付ける

 

KiCADのPcbnewでTeardrop(ティアドロップ)が使えるプラグインを紹介します。

 

そもそもTeardropとは何か?

そもそもTeardropとは何でしょうか?

下記の表をご覧ください。

Teardrop有。

スルーホールと配線の接続が曲線で接続されており、滑らか。

→涙のような形なのでティアドロップと呼ばれています。

Teardrop無。

スルーホールと配線の接続が直角。

 

Teardropを付けることによって下記の特徴があります。

・エッチング時にパターンが細くなったり、断線する確率を減らせる(製造時)

・パターンが剥がれにくくなる(部品実装時)

 

これらの特徴によって基板の信頼性を上げることができます。

 

KiCADでTeardrop配線をしたい

本題になります。

記事作成時現在のバージョン(ver 5.1.9)ではKiCADのデフォルト機能として、Teardrop配線は対応していません。

ただし、プラグインを使うことで実現できます。

 

インストール方法

1.下記サイトを開く。

 

2.「Code」という緑のボタンから、「Download ZIP」をクリックしてダウンロードします。

※git cloneで取得してもいいです。

 

 

3.ダウンロードしたファイルを解凍し、「C:\Program Files\KiCad\share\kicad\scripting\plugins」にteardropsフォルダをコピーします。

※デフォルトのKiCADのインストール先を変えている場合は、環境に合わせてフォルダをコピーしてください。

 

これでインストールは完了です。

 

使い方

1.Pcbnewを開き、右上にTeardropsのアイコンが追加されていることを確認します。

※無い場合はツール-外部プラグインからプラグイン更新を行ってみてください。

 

 

2.Teardropsのアイコンをクリックして、設定画面を出し、OKを押すと完了です。自動でTeardropsが塗りつぶしゾーンとして追加されます。

 

3.配線を変更した場合は一旦Remove All Teardropsを行い、もう一回Set Teardropsを行います。

 

おわりに

Teardropsはインストールも使い方もそんなに難しくはありません。

今後は積極的に使っていきましょう!