カーエアコンをキンキンにするための装置を自作(コンデンサー噴霧器)
日々車に乗る人、とくに古い車に乗っている人は共感してくれると思いますが、真夏に車を運転するとカーエアコンのパワー不足により車内がサウナになります。
私の車もそうです。
エアコンをつけても多少外気よりマシかな?程度の冷風がくるだけ。
そんな時はエアコンガス補充をすれば大体改善するような気がします。(オートバックスで3000円くらい)
しかしそれでも暑い。普段家では23度とかでエアコンをガンガン効かせいている身としては我慢ならん暑さです。
そこで!カーエアコンをキンキンに効くように改造する!というのが今回の改造です。
構想
カーエアコンの冷えを強化するためには、熱交換効率を上げるのが一番手っ取り早いです。
エアコンの冷媒はエンジンルームにある「コンデンサー」で冷やされます。
ここがしっかり冷えないと、いくらガスを補充しても冷たい風は出てきません。
つまり「コンデンサーを強制的に冷やせば、もっと冷えるはずだ!」という単純な発想です。
そこで私が考えたのが「コンデンサーに水を霧状に噴霧して、気化熱で冷やす装置」です。
家庭用のミスト扇風機と同じ理屈ですね。
水を噴霧するわけですが、エンジンルームを見たところ新たにタンクを設置する場所はありません。
私はウォッシャー液には水道水を使う派なので、ウォッシャータンクから取ることにしました。
材料
今回はお手軽に入手できるものを組み合わせました。
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12Vのダイヤフラムポンプ (静圧が必要です) Aliexpressで購入
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霧化ノズル(細かいミストが出るやつ)Amazonで購入
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耐圧ホース 近所のホームセンターで購入
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ON/OFFスイッチ Amazonで購入
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金網 ダイソーで購入
- 異径ジョイント
コックピットのスイッチをON → ポンプ起動で噴霧 → コンデンサー前に取り付けたノズルから噴霧 → コンデンサーを強制冷却、という流れです。
設置
こんな感じで設置しました。
画像上側のウォッシャータンクから給水し、ダイヤフラムポンプでミストノズルに繋がります。
実験(効果)
実験は外気温35℃の日に行いました。
条件を揃えるため、同じ駐車場でアイドリング状態にし、エアコンを最大にしたときの吹き出し口の温度を測定しました。
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噴霧前:しばらく運転しても吹き出し口は約15℃止まり
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噴霧後:水を噴霧した直後から温度がぐんぐん下がり、最終的に約7℃まで低下
数字で見ると効果は明らかです。
走行風がある条件だとさらに効率が良くなり、実際に車内は冷蔵庫のようにひんやり感じられました。
おわりに
今回の改造は、いわば「原始的だけど確実に効く」アプローチでした。
構造は単純なのでDIYでも実現可能ですが、電装や水漏れ対策をきっちりやらないとトラブルの元になるので注意が必要です。
真夏の車内が地獄のように暑いと感じている人には、意外とアリな方法かもしれません。
自作カーエアコン強化、興味ある方はぜひチャレンジしてみてください。
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