【自作キーボード】Radon_kbビルドガイド

2023/11/28

 

この記事は?

Radon_kbのビルドガイドです。

作成着手前に一読していただき、ご不明な点や不足パーツなどがありましたらページ下部の連絡先までご連絡ください。

 

Q:Radon_kbって?

Radon_kbは86キー(JIS配列時)の左右分割式キーボードです。

詳しい商品紹介は下記の購入ページをご覧ください。

 

付属品のチェック

付属品をチェックします。組み立ての前に内容物をご確認ください。

万が一不足があればページ下部の連絡先までご連絡ください。

はんだ付けオプションを購入された方はPCBに部品が実装されていることをご確認ください。

画像 内容物
PCB

プレート類
※キープレートはレイアウトに応じたプレートとなります。画像はUS配列です。
マイコン(RP2040-Zero)x2
ダイオードx92
LED(WS2812C-2020)x8
サイドスイッチx1
TRRSジャックx2
抵抗x4
インジケーターバーx2
スペーサー(ARB-2010E)x8
バインド小ねじ(M2-5mm)x16
ゴム足x8

 

別途購入が必要なモノ

Radon_kbを完成させるにはベースキットのほか、下記パーツが必要となります。

部品 JISレイアウト USレイアウト
キーキャップ JISレイアウトに応じたキーキャップセット USレイアウトに応じたキーキャップセット
Cherry MX互換キースイッチ 86個 84個
2uスタビライザ 2個 4個
USB Type-Cケーブル 1個 1個
3.5mm TRS(TRRS)ケーブル 1個 1個
スイッチソケット 86個 84個

 

道具の準備

キットを組み立てるにあたって、必要な道具を準備ください。

・はんだ付け道具一式(はんだごて、はんだ、フラックス、ピンセット、ルーペ、ニッパー)

・フラックスクリーナー(無水エタノールなどでも可)

・プラスドライバー

・やすり

はんだ付けの道具は下記にオススメをまとめてあります。
よければ参考にしてください。

 

組み立て手順

はんだ付け

背の低いものからはんだ付けを行います。

全ての部品に共通するはんだ付けのコツとして、下記を実施することをオススメします。
A.どこか一つのパッドに予備はんだを行う
B.浮き、位置ズレが無いように部品を1で予備はんだしたパッドにはんだ付けする
C.残りのパッドのはんだ付けを行う
D.必要に応じてフラックスを塗布し、再加熱すると綺麗に仕上がります
E.フラックスの残渣が気になる場合は、フラックスクリーナーなどを使えば除去できます

※画像はRadon_kbのものではありませんが、画像の通りのシルクと部品の向きで実装してください。
※左手側にあるR1,R2パッドへの部品取り付けは不要です。(予備パッドとして残してあります。)

1.抵抗(2.2kΩ)

左手側にあるR1のみはんだ付けを行います。

(R2をはんだ付けしてしまっても特に問題はありません。)

2.LED(WS2812C)

オモテ面に片側3つずつはんだ付けを行います。

極性は下記の画像のように、LEDの緑マーカーとシルクスクリーンの線を合わせてください。

 

3.ダイオード

JIS/US配列に関わらず、全てのダイオードを取り付けてください。

89個取り付けが必要です。92個入っていますので3個は予備です。

極性は下記の画像のように、ダイオードのマーカーとシルクスクリーンの矢印の向きを合わせてください。

 

4.スイッチソケット

キースイッチを直接はんだ付けする場合はこの手順は飛ばしてください。
ホットスワップ化する場合のみ、この手順を実施してください。

左手側はすべてのスイッチソケットを取り付け、右手側はJIS/US配列に合わせてスイッチソケットを取り付けます。

JIS/USレイアウトが入り混じるところはスイッチソケットのシルクスクリーンにJIS/USが印刷されていますので、それを目印に取り付けてください。

 

5.サイドスイッチ

シルクに合わせて取り付け、5端子分はんだ付けを行います。

サイドの2端子はスイッチ部分のプラスチックを溶かさないように気を付けながら作業します。

 

6.マイコンボード(RP2040-Zero)

※注意

向きは写真のように、ボトム側にスイッチが来るようにしてください。

 

7.TRRS

左右通信用のTRRS端子はこのように取り付けます。

ボトムプレートに干渉する場合は、ショートを防ぐために絶縁テープを貼ってください。

 

 

組み立て

1.インジケーターバーをキープレートにはめ込む

インジケーターバー(乳白色の凸型のアクリル板)をキープレートにはめ込みます。

摩擦によって固定するため、インジケーターバーは若干大き目に加工してあります。

キープレートの穴にハマるようにインジケーターバーをやすりで削り、ハメます。

 

2.スタビライザをPCBに固定

本製品ではPCBマウント方式のスタビライザのみ対応しています。

PCBに自身のレイアウトに応じたスタビライザを取り付けましょう。

 

3.キープレートとPCBを合体

キープレートにキースイッチをハメこみます。

このとき、PCB側の穴とキースイッチの上下が合うようにハメるように気を付けましょう。

スイッチソケットを使う場合はスイッチソケットが見える穴、直接はんだ付けを行う場合はそちらの穴にハメるようにします。

キースイッチがハマったら、キープレートとPCBを合体します。

 

4.キースイッチのはんだ付け(スイッチソケットを使わない場合)

スイッチソケットを使う場合はこの手順を飛ばしてください。

キープレートとPCBに浮きが無いことを確認して、キースイッチとPCBをはんだ付けします。

 

5.組み立て

画像のように、ねじ、スペーサー、ゴム足を用いて組み立てます。

 

ファームウェア書き込み

1.以下より、レイアウトに合ったファームウェアをダウンロードする。

 

2.書き込む

キーボードをPCに接続すると、USBメモリのように認識されますので、そこに1でダウンロードしたuf2ファイルを書き込みます。

両手分書き込めたら完了です。

 

キーマップ変更

1.以下のRemapにアクセス

Radon_kbをPCに接続し、下記にアクセスして青色のボタン「START REMAP FOR YOUR KEYBOARD」をクリック。

 

2.キーマップを変更

好きなようにキーマップを編集し、画面右上のflashを押せばキーマップ変更完了です。

 

完成

 

連絡先

部品の過不足や、ビルドガイドで不明点などございましたらご連絡ください。
Twitter→@7_rate
E-mail→kb_support@ratelog.net

おわりに

Radon_kbは初めての自作キーボードや左右分離式キーボードデビュー用として、主に初心者向けに開発しました。

自作ならではの斬新なレイアウトや機能を、是非お楽しみください。