【自作キーキャップ】Z-buttをDMMの3Dプリントサービスに依頼した

前回は自作キーキャップを初めて作ってみました。

その際には製品のキーキャップからシリコン型を取り、そこにレジンを流し込む方法で自作しました。

その過程で難しいのはシリコンの型取りです。

特にレジンを流し込むための穴を作るのは若干のコツが要ります。

そこで!「キーキャップを作るための型」を作る型のデータが公開されているのを発見しましたので紹介します。

 

その名はZ-butt。

 

Z-buttとは?

Z-buttとは、ざっくり言うと3Dプリントで作ることを前提に設計された、「キーキャップを作るための型」の型です。

ホームページ→https://www.zappycappys.com/pages/z-butt

github→https://github.com/imyownyear/Z-Butt

 

Z-buttを使ったキーキャップの作り方

Z-buttを使って、キーキャップができるまでの道のりは下記のようになります。

1.Z-buttを3Dプリントで出力する。

2.Z-buttからキーキャップの型を作る(シリコン型)。

3.2で作った型にレジンを流し込んで固める。

 

ここで問題になるのは1の手順です。

精度が悪かったり、表面が粗かったりすると作品の仕上がりに影響します。

 

Z-buttを作る

私が所持している積層式3Dプリンタで試しに出力してみましたが、細かいところの精度が悪すぎて使い物になりませんでした。

そこで、DMMの3Dプリンターサービスに依頼することにしました。

 

依頼の仕方は簡単です。

STLファイルを上記のサイトにログインしてアップロードすれば見積もりが返ってきますので、そのまま注文すればOKです。

DMMの3Dプリンターサービスは石川県加賀市の工場で行っているため、私の住む同県金沢市だと1週間しないくらいで届きます。

 

今回は下記3つのデータを一番価格の安いナイロンで注文しました。

ZButt_1U_SculptingBase.stl

ZButt_1U_MasterBase.stl

ZButt_1U_StemCavity.stl

これら3つで2708円です。

正直これの半額くらいで欲しいところですが、手間を考えると仕方ないでしょう。

 

届いたものがこちら。

表面は鋳物のように粗いですが、寸法精度はばっちり出ていそうです。

 

キーキャップの型を作る

Z-buttはレゴの4マスにピッタリと合うように設計されています。

これを利用して型を取っていきます。

 

十分に高さのある壁を作ったら、そこにZ-buttを入れ、シリコンを流します。

 

出来上がったものがこちら。

うーん…軸の部分が上手く形成されていません。

このままレジンを流し込んで作ってもキーに嵌らないキーキャップができてしまうだけです。

つまり、使い物になりません。

それに表面も粗いため、磨き工程が大変になってしまいます。

 

残念ですが勉強になったので良しとします。

 

※DMMの3Dプリンターサービスが悪いと言っているのではないです。
各素材、サービスには向き不向きがあり、少なくとも今回の発注の仕方では自作キーキャップ用の型として使えないことが分かっただけです。

 

おわりに

今回はオチもなく、もやもやする記事になってしまって申し訳ありません。

自作キーキャップに関する情報が少ないため、少しでも界隈の役に立てばと思って投稿しています。(言い訳…)

 

一旦Z-buttで型を作るのは諦め、前回試した製品のキーキャップから型を自作する方法で進めようと思います。

この情報が誰かの役に立てば幸いです。