【amazonで買える!】はんだ付け用のおすすめ道具紹介
小学生の頃からはんだ付けを初めて10年以上。
色々なはんだ付けを経験してきた私がはんだ付け作業におすすめな道具を、「必須」と「あれば便利」に分けてまとめます!
中級者にはもちろん、初心者さんにもおすすめな道具達です。
必須
はんだごて
はんだごて、これがなければ始まりません。
はんだごてには主にセラミックヒータータイプとニクロムヒータータイプがあります。
ニクロムヒーターは商用電源の電流がリークしているため、精密ICのはんだ付けには向きません。(面白い現象として、ニクロムヒータータイプのはんだごてでLEDのはんだ付けをするとLEDが光ります)
そして何より温まるのが非常に遅いです。
そのため、電子工作用途にはセラミックヒータータイプをお勧めします。
温度調整ができるタイプもありますが、一般的な鉛はんだを使うのであれば不要です。(鉛フリーはんだは温度がシビアなので合ったほうが良い)
実際に私が使っていて、おすすめなのが下記です。
安心の日本製で値段もセラミックヒータータイプのはんだごてとしては安いです。
また、コンセントに挿して20秒程度で使えるようになるのもおすすめポイントです。
持ち手からコテ先までが短いので手振れも少なく、扱いやすいです。
はんだ
はんだは日本製かつ鉛入りなら外れは無いです。
中国製だけはやめましょう。全然溶けなかったり濡れなかったり、ぼそぼそと崩壊したり散々な品質です。
サイズのラインナップがいくつかありますが、基本的には0.8~1.0mmが無難です。
1608以下のサイズのチップ部品のはんだ付けには0.6mmを使ったりもします。
部品の大きさによって使い分けれるよう、いくつか揃えておくと良いでしょう。
ニッパー
部品の脚を切るのに必須なニッパー。
電子部品は静電気に弱いので、エンジニアさんの静電気対策されている下記のニッパーを愛用しています。
(まぁ静電気で部品が壊れた経験なんてないんですけどね。。)
精密ニッパーは部品の脚を切る以外に使うとすぐに刃こぼれしてしまいます。
乱暴用途には別でニッパーを用意する方が良いでしょう。
ピンセット
主に表面実装部品を持つために使います。
ピンセットは安物では絶対ダメです。強度が無く、ぐにゃんぐにゃんなので作業性が悪いです。
また、ピンセットにはストレートタイプや先曲がりタイプ、逆作用タイプがあります。
チップ部品の実装には先曲がりタイプがおすすめです。
フラックス、ペースト
フラックスとペーストはどちらも、酸化を防止する役割があります。
フラックスは主に電子基板用途で、ペーストは主に電線などの用途で、それぞれ使用されます。
では「ペーストは電子基板用途に使えないのか?」というと、そうでもありません。
確かに紙系の基板(紙フェノールや紙エポキシ)ではペーストの成分が基板に浸透してしまって絶縁性低下につながるので使えません。
しかし、ガラスエポキシ系の基板だとペーストの成分が浸透し辛いため、趣味用途では使っても良いと考えています。
実際私は下記のようにフラックスとペーストを使い分けています。
フラックス
→ICなどのピッチが細かい場所、あまり汚したくない場所
ペースト
→リード部品や、ある程度雑にやっても良い場所全般
また、フラックスは両手で作業する必要がありますが、ペーストははんだごてを突っ込むだけで良いので作業性が良いです。
ただし、ペーストはフラックスより汚れやすいため、乱用すると後の洗浄が大変になるデメリットもあります。
上記のように、使い分けると便利なのでどちらも持っておくと良いでしょう。
フラックスクリーナー、アルコール、IPA
フラックスやペーストを使うとヤニが飛び散って汚れます。
そのままにしておくとネチャネチャして汚いですし、絶縁性が下がり回路がショートする原因にもなります。
それらを綺麗にするのがフラックスクリーナー。
基板専用のものもありますが、無水エタノールやIPAでも代用できます。
新型コロナウイルスの影響でアルコール類は高騰しているためコスパ的にはIPAがおすすめです。
あれば便利
はんだ吸い取り機、はんだ吸い取り線
基板から部品を取り外すとき、部品を固定しているはんだを取り除く必要があります。
その時に必要な道具がはんだ吸い取り機やはんだ吸い取り線です。
アルミのはさみ
線同士のはんだ付けを行う際などに、軽く固定するために使います。
基板へのはんだ付けでは使うことはありませんが、持っていると何かと便利です。
安いものなのでとりあえず買っておくと良いと思います。
ポリウレタン線、ラッピング線
ポリウレタン線とラッピング線はジャンパ線として使えます。
エナメル線というのもありますが、エナメル被膜は融点が高いためはんだごての温度では溶かすことができません。一方、ポリウレタン線は被膜をはんだごてで溶かすことができるため、ジャンパ線として使い勝手が良いです。
また、ラッピング線は小電流な信号線などの配線に向いています。
単線で曲げやすく、被膜も簡単に剥けます。見た目も良いのが特徴です。
慣れればこんな感じで配線することも可能です。
チップリフレッサー
こて先が酸化して真っ黒になり、はんだが乗らないこと、ありますよね?
紙やすりで磨いたり、ペーストに突っ込んだりして酸化膜を除去する人がいますが、Tipリフレッサーを使えば一瞬で除去することができます。
使い方は簡単で、Tipリフレッサーにこて先をこすりつけるだけです。
Tipリフレッサーは酸化膜を除去する成分と、はんだが練りこまれたものです。
そのため、酸化膜を除去したそばからはんだのコーティング膜作ることができ、再酸化を防ぐこともできます。
ルーペ
はんだ不良の箇所を探すとき、またはチェックする際に必要になるのがルーペ。
非常に小さい部品をはんだ付けするときには肉眼でのチェックは厳しいです。
プロは双眼実態顕微鏡などの道具を使うそうですが、アマチュアには宝石鑑定用の小型ルーペがおすすめです。
また、こちらのルーペはLED照明がついているため、非常に見やすいです。
補助照明
明るさが足りないとはんだ不良に気づけません。
はんだ付けは比較的細かい作業のため、手元が暗くなりがちです。
そのためにメインの照明の他に、補助照明を使うことをお勧めします。
下記の補助照明はバッテリ駆動(充電しながらでも可)のため、移動もしやすいです。
また、折りたたむこともでき、コンパクトになるため収納にも困りません。おすすめです。
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ワイヤストリッパー
配線の被膜を剥くときに必要になるのがワイヤストリッパー。
ニッパーでも向けますが、心線を切ってしまったり、作業性が悪かったりするので専用のものがあったほうがいいです。
私が使っているのは下記。
電線径を合わせる必要が無く、しかもフラットケーブルなどの複数本の配線を同時に処理できるワイヤストリッパーです。
配線処理が多い人には特におすすめです。
ただし、結構固いため握力は必要になります。
おわりに
道具は良いものを揃えるほど制作意欲が上がります。
自分の手に馴染む良い道具を使うようにしましょう!
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