【悲報】3Dプリンターでフィラメントが詰まった!!

私の家にはとある友人から貰いうけたLUNAVAST PRUSA V2という3Dプリンターがあります。
(ずっと放置していたのは内緒)

賃貸なので気休め程度の防音対策をしています。散らかってるのはご愛敬…

 

こいつ、印刷途中でフィラメントが詰まり、

・造形がスカスカになる
・完全に出てこない

などといった症状が多々発生し、まともに印刷できません!!!!!

まともに印刷できるようになるまでに試したことなどを紹介します!

ノズル先端部の詰まり?

まず最初に疑ったのがノズル先端部の詰まりです。

これだけ細ければ詰まってもおかしくありません!(Φ0.4mm)

針なので突きたいのですが、なんせこれだけ小さな穴なのでそんな針ありません。

詰まっているのがABS樹脂であればアセトン等の溶剤で溶かせばいいのですが残念。こいつはPLAが詰まっているようだ!

私は知恵がないのでガスコンロで炭になるまで燃やしました。何とか向こう側が透けて見えるまで。
結果:もちろんダメです。

次。

新品のノズルに交換する。(最初からそうしろ)
結果:直ってません。印刷途中で詰まります。ダメです。

ノズル詰まりではなく別の問題そうです。

温度があっていない?

次に考えられるのがホットエンドの温度。
今回はABSフィラメントが大量に余っているのでABS前提で話します。

ABS樹脂の場合は一般に210~250度の範囲で使用されるそうです。

温度が高い場合

フィラメントを送ると簡単に、にゅるにゅると出てきます。
ただし溶けたフィラメントには気泡が多数混ざった状態で。

原因は恐らく
・フィラメントが湿気っており、高温にさらされることで水分が蒸発して気泡となる
・フィラメントが粗悪品で、変な物質が気体化して気泡となる
あたりだと思います。
実際、使用したフィラメントは開封してずっとその辺に放置してあったものですので湿気ってる可能性が高いです。新品フィラメントに交換するとある程度改善しました。

温度が低い場合

フィラメントの出が悪くなります。
50mm押し出しても25mmしか出なかったり。

ちょうど良い場合

ちょうど良い温度を二分探索で調べていき最終的に240度で落ち着きました。

結果:根本原因は解決せず。

ヒートシンク部分の冷却が足りない?

エクストルーダーを観察するとヒートシンクがありますね?
いや、知ってたんですが正直ずっとなぜ冷やす必要があるのか疑問でした。
調べたところ、ヒーターブロック手前まで熱が伝わると意図しないところでフィラメントが溶けて固まり、詰まるそうです。

はへ~~なるほどな~。

ちなみに下図にはありませんが実際には小型ファンで強制空冷仕様となっています。

で、今回の問題に当てはめて考えてみると
この部分の冷却が足りないんじゃね?
ということになります。

上記赤丸の部分の冷却性能を高めるには
・ヒートブロックとヒートシンク部分を断熱材等で断熱する(輻射熱を抑える)
・ねじ部分(肌色部分)の材質を変える(伝導熱を抑える)
・もっと冷えるヒートシンクにする
・ファンを強化する
が考えられます。

前者3つはそこそこ面倒臭いので一番下の「ファンを強化する」をやります。

12V定格のファンですが、私は脳筋なので19V突っ込みます。これで冷えるはず!

結果:かなり改善した!!しかし、まだ詰まる。。。

手詰まり感。。そして見えた希望

正直手詰まりです。
一旦すべてを無に帰そう。エクストルーダー全部品交換だ!

ということで分解していたのですが、ノズルを外してあることに気が付きました。

右がいままで付けていたやつ。左が新品在庫。

ノズルの入り口側、太さに種類あるくね??

全く意識してなかった。。。適当につけていた。。

フィラメントが3mmなのに2mmの穴に溶かしながらとは言え、入っていかないのは当然なんですよ!

クソがー!!!!!といいながら3.5mm穴のノズルに交換します。

結果:全くなんの問題もない。完璧です!

ちゃんちゃん。

詰まらずに綺麗に出てます!
初作品作っちゃった。対数螺旋ギア

結局人間のミスってちょろミスが9割なんですよ。
一個一個丁寧に調査していけばもっと早くに問題解決できていたと思います。

….でもまぁ、性に合わないのでこれからも場当たり的にトライアンドエラーで色々やっていきますw