特定のキーが効かないジャンクメカニカルキーボードの修理

2020/06/21

最近、自作キーボードに興味が出てきました。

ツイッター等で情報収集することで自作キーボード設計に必要な知識は概ね理解したのですが、
ふと「製品のメカニカルキーボードはどんな構造なのか?」という疑問が湧いてきました。

そこで!新品を買って分解するのは少し勿体ないのでジャンク品を買って構造をみつつ、あわよくば修理してやろうじゃないか!と思い立ったわけです。

今回はゲーミングメカニカルキーボードの王道、Razer BlackWidowのジャンク品が手に入りましたので修理した記録を紹介します。

 

購入したジャンク品、状態

ヤフオクを巡回していたところRazer BlackWidow Ultimate stealth 2014年モデルを落札できました。2500円也。

 

それでは状態を見ていきます。

まず外観としてはそこそこ使用感があり、お世辞にも綺麗とは言えないです。

各キーを押した感覚としても特に異常はなく普通です。

購入時に勘違いしていたのですが、軸はオレンジのようですね。
打鍵感はCherry MX製の赤軸に近い感じで、個人的にはクリッキーな緑軸より好きです。
まぁ今回は自分で使う用途で買ったわけではないのでどちらでも気にしません。

 

さて、続いてPCに繋いで状態を見ていきます。

まずは全て光ることを確認。発光の仕方にも特に問題はなさそうです。

Fnキーが光っていないのは仕様らしいです。なんでですかね?

 

次にキー入力を確認していきます。

下記サイトでキーのテストができます。

 

結果、W、A、S、Dキーが効きづらいことが分かりました。(FPSユーザーが酷使したのでしょう…)

特にWキーの状態は酷くて、100回打って1,2回効くかどうかという状態でした。

そもそも、こいつがジャンクな理由が「一部キーが効きにくいから」のようでしたので察してはいたんですけどね。。

また、タイピングテストも行った結果、R、T、Gキーがチャタリングすることがありました。

 

清掃、修理

汚い部分は清掃し、キーの修理をしていきます。

キーキャップの清掃

他人が触ったキーボードなのでかなり汚いです。まずはキーキャップを全部外して清掃します。

50度くらいのお湯に、中性洗剤を入れてシャカシャカしてしばらく放置。2色成形なので雑に扱っても印字が消えないのが良いですね。

あとは良くすすいで乾燥させれば完了。

 

分解

キーボード本体の分解を進めます。

 

こちらはキーキャップを外した状態の画像。

WASDキーとC、スペースキー付近が特に汚いですね。
何かこぼしたんでしょうかね?

 

続いて外装を外します。

赤丸のところにプラスねじが、オレンジのところに爪がありますので、それぞれ外します。

意外だったのがバーコードシールの下に隠しねじが無かったことです。
こういうところには隠しねじが良くあるのですが、こいつはエッジ部分だけで固定しているようです。

 

表面に戻ってプレート(緑の板)と外装のねじ止めを外します。
ついでにプレートは掃除しておきました。

 

メカニカルスイッチの修理

ここからは実際に修理していきます。

スイッチが「効きにくい」、「チャタリングする」などの症状から、スイッチ内部の接点不良だと予想できます。

(これが例えば「特定の行/列のスイッチが効かない」などであれば基板が腐食等によってパターンが切れていると予想します)

接点不良を直す方法と言えばこいつですね!

KURE(呉工業) コンタクトスプレー(300ml) 接点復活剤 1047 [HTRC2.1]

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効きにくかったキーを取り外して分解掃除します。

はんだ付けされているので少し面倒ですが、頑張って外します。

 

外したスイッチを分解してみました。左右の爪で止まっているだけなので簡単に分解できます。

埃が挟まっていて接点不良になっていたようです。除去したうえで接点復活剤を吹き付けます。

これを、動作が怪しいキー全部に行います。

 

元に戻す

キーの修理が終わったら再度はんだ付けして元に戻し、完全に組み立てる前にPCに繋いで動作確認をします。

今回はすんなり改善されました!

これでまだまだ戦えますね。

 

感想

最初の目的である、製品版のメカニカルキーボードの構造把握も達成でき、修理もできたので満足です。

特にプレートとPCBの隙間の作り方は勉強になりました。

素人考えだとスペーサーを挟んで隙間を設計しがちですが、プレートの縁を曲げてPCBとはんだで固定することで隙間を作っていました。

(まぁ個人では設計はできても加工が難しいんですけどね…)