ATX電源を3Dプリンタ用の電源に改造する
3Dプリンタ、というより3Dプリンタについているヒートベッドがなかなかな消費電力を誇るため、そこら辺のACアダプタでは3Dプリンタの電源として役不足です。
ヒートベッドは100W超の製品が多いため、最低でも12V-8A以上。
このスペックを満たし、お手頃な電源…それは…
PCのATX電源
ATX電源。これが答えです。
ATX電源は400W級のものだと2000円台で売っています。
同じ価格のスイッチング電源だと100W、質が悪いものでも200W程度が関の山です。
さらに!
電源は定格内で使っていればそうそう壊れるものではありません。
寿命があるとすれば電解コンデンサですが、この記事を見る皆さんなら自分で交換できると思います。
何が言いたいかと言うと、ハードオフでジャンク品のATX電源を買ってこい!
ATX電源の改造
タイトルにもありますがATX電源を改造します。
改造なしで使うこともできますが、使い勝手が悪いので改造はほぼ必須です。
用意
こちらがハードオフで買ってきたジャンクATX電源です。
500円でした!
スペックはこんな感じ。12V-18Aが最大出力のようです。
そのほかにも端子台が必要です。
はんだごてやドライバーは基本工具のうちなので説明は省きます。
改造方法
早速中を開けます。
何年使われていたのか…中は埃だらけ。
かなり汚いのでマスクをつけて作業することをお勧めします。
見たところコンデンサは妊娠してないので無事のようですね。
まずはブロワーでお掃除します。
ある程度埃が取れたら電源の線をぶった切ります。
ちなみに基本的には線の色が下記のように対応します。
黄色→12V
赤→5V
橙→3.3V
黒→GND(0V)
茶色→-12V
次いではんだを溶かして電源線たちを引っぺがします。
さっきぶった切った意味は?
→物理的な作業性確保のためと、配線が付いたままだと熱容量が大きくはんだを溶かしにくいためです。
また、どこからか生えている緑の線をGNDへ繋ぎます。
→緑の線は電源スイッチのようなものです。
PCの電源が押されると、この緑の線が0Vまで落ち、それによって起動しています。
つまり、GNDへ接続すると常に電源が動いている状態にすることができます。
あとは12V線とGND線を使いやすい形に外へ引き出せば(今回は端子台)完了です。
完成
ATX電源を改造するのはもう3度目になります。
今回は3Dプリンタ専用としているので12Vだけ引き出していますが、5Vや3.3Vも引き出せば大概の実験等に使える電源が作れます!
お試しを!
↑これは既に6年愛用している電源です。
端子台は使い勝手がいいです。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません