【使えない?】スマホのType-Cイヤホンの種類と選び方
Google Pixel4最高の端末なのですが、1点問題があります。
3.5mmオーディオジャックが無いんですよね。
Pixel4に限らず、最近のスマホついていないことが多いので問題はそこではありません。
3.5mmイヤホンの代わりにType-Cイヤホンが使えると思うじゃないですか??
モノによっては使えないことがあるんです!
今回はスマホのイヤホンのあれこれについてまとめていきます。
問題発生までの顛末。Pixel4でイヤホンが使えない!
※以下は私事ですので、主要な情報が欲しい方は次のセクションまで飛ばしてください。
私は1年間ほどPixel3ユーザーでした。Pixel3最高!壊れるまで使うぞ!
そんなある日、落下。画面死亡。あーあ。
ということで後継機種であるPixel4を購入!
「…ってあれ?イヤホンは付属じゃないのかよ!変換ケーブルも別売り!?」
まぁ問題ありません。「無いなら買えばいいじゃない」。私には給付金の10万円があります!
適当にUSB Type-C to 3.5mmの変換ケーブルを購入
→Pixel4「アナログのオーディオアクセサリを検出 接続したデバイスはスマートフォンと互換性がありません。」
えっ?どういうこと?音も鳴らないし使えないってこと?Why?
そう、これがPixel4に限らず3.5mmを省いているスマートフォンの罠なのです。
詳しく解説していきます。
USB Type-CイヤホンにはDACが必要(例外あり)
3.5mmジャックが無いスマホでは基本的には下記の構成でイヤホンを接続します。
しかし、何も考えずにこの構成で良いというわけではないのです。
我々が普段聞いている 音 というのはアナログ信号です。
一方、スマホなどの電子機器は音もデジタル信号として処理しています。
そのデジタル信号をリアルな世界へ発信したいならアナログ信号に変換してやる必要があります。
それを行う部品がDAC(Digital Analog Converter)です。
「えぇ?イヤホン使うのにDACってのが必要なの?いままでそんなこと意識したことないけど??」
当然の疑問です。3.5mmジャックがついているスマホは内部にDACを搭載しているため意識しなくてよかったのです。
しかしType-Cは違います。
基本的にType-Cコネクタはデジタル信号のみを扱うように設計されていますので、スマホ側も音をデジタル信号のまま出力します。
そのため、スマホの外。つまりイヤホン側にDACを用意してやる必要があります。
ただし例外があり、Type-Cコネクタでありながらアナログ信号を出力可能なスマホもあります。
このことがややこしさの原因です。
全てのスマホがデジタル出力のみであればType-CイヤホンにDACを必ず乗せるはずです。
しかし、スマホ側の親切心でDACを搭載しておりType-C側にアナログで出力できるようにしたものがあるため、それに甘えてイヤホン側にDACを搭載していないものがあるのです!
アナログ出力に対応している機種/デジタル出力のみの機種一覧
では具体的にどの機種がスマホ側にDACを載せているのでしょうか?
下記では主要なスマホを調べて、表にしてみました。
〇がDAC搭載機種→イヤホン側の種類を選ばない。(スマホ側にDACが搭載していれば、イヤホン側にDACは不要です。あってもいいです。)
✖がDAC非搭載機種→イヤホン側にDACが必要になる。
機種 | スマホ側にDAC搭載 |
Google Pixel3 | × |
Google Pixel4 | × |
Huawei P20 lite | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Huawei P30 lite | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Huawei P40 lite | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Huawei P40 Pro | 〇 |
Huawei nova 5T | × |
Oppo Reno A | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Oppo A5 2020 | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Sony Xperia 1 II | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Sony Xperia 10 II | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Sony Xperia 5 | 〇 |
Sony Xperia 1 | 〇 |
Samusung Galaxy A7 | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Samusung Galaxy S10 | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Samusung Galaxy S20 | × |
Samusung Galaxy S20+ | × |
Samusung Galaxy Note10+ | × |
Samusung Galaxy Fold | × |
Samusung Galaxy Z Flip | × |
Rakuten mini | 〇 |
SHARP AQUOS sense3 | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
SHARP AQUOS R5G | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Xiaomi Redmi Note 9S | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
Xiaomi Redmi Note 10 | ×(ただし3.5mmジャックがある) |
iPhoneシリーズ | 3.5mmジャックが無い機種はlightning to 3.5mm変換アダプタが使える |
一覧表にしてみましたが、なかなかややこしいですね。同じメーカの製品でも世代によって仕様が変わっていたりします。
そこで、「めんどくせえ!金はある!どれ買えば使えるんだ!!」というせっかちな人のために、これさえ持っておけば大丈夫な変換アダプタを紹介します。
上述の通りDACを搭載しているものであればなんでもOKですが、私のPixel4で動作を確認できているのはこちら。
Amazon
おまけ:DAC搭載かどうかを見分ける方法
Type-C to 3.5mm変換アダプタや、Type-Cイヤホンが手元にあるとします。
しかし、商品の取説など、詳細を知るすべがない!というとき、DAC搭載しているかどうか見分ける方法があるか?という話です。
正確に見分けるにはPixelシリーズなどのDAC搭載/非搭載を識別できるスマホに接続することで見分けることができます。
中古フリマやオークションなど、手元に用意できずに画像だけで判断を迫られるときに正確に見分ける方法はありません。
しかし、多くの製品を見ていると次のような傾向が見られました。
・ケーブルが細いものはDAC非搭載(アナログ出力専用)
・ケーブルが太いものはDAC搭載(デジタル出力対応)
確実ではありませんが、参考にはなります。
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